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自動売買 元祖ニコラス・ダーバス
自動売買の元祖的相場師として有名なのがニコラス・ダーバスです。彼の投資法は、ボックス理論と呼ばれています。ブレイクアウト売買法の元祖としても有名です。ボックス理論、ブレイクアウト売買法といってもピンとこないかもしれませんね。
「FXの自動売買でよく使われている投資法」
こう書くと「えっ? そうなの?」となるのではないでしょうか。天才で努力肌の彼の話は、これからの皆様のFX投資の参考になる教訓や実践的なルールアイデアなどの気づきが沢山あります。これからFXの自動売買に取り組む投資家にとっては、「なぜ自動売買が良いのか」をより深く理解できると共に、
FX運用を成功させていく上で何が重要なのかを押さえていけるはずです。
私自身も、この教訓をオートFXなどの自動売買運用に活かしているところです。
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自動売買の元祖的存在 ニコラス・ダーバス
ボックス理論、ブレイクアウト売買法などは、FX自動売買に取り組んでいる方にとっては基本中の基本の理論です。現実の自動売買プログラムにもかなり取り入れられています。その両理論の元祖とも言うべき存在が、ニコラス・ダーバスです。彼がボックス理論を発明して、その運用により大きな資産を作った事は有名です。
今の日本のFX投資家がやっている運用法は、米国の影響を強く受けています。米国の運用法は、商品も為替も元々株式の運用法を応用しているところがあります。彼の成功と失敗は、これからFXで成功していこうと努力している方の教訓としても活かせるはずです。今回よりの連載でニコラス・ダーバスがどうやって成功の階段を登っていったのかを書かせて頂きます。
読み易くするため、実話を元に私の想像力による会話もいくつか入ります。ちょっとズレるところがありますが、お許し下さい。ちなみに、ニコラス・ダーバスは元々プロのダンサーです。しかも、ダンサーの中ではトップクラスに属する高給取りでもありました。
ニコラス・ダーバス 投資の世界に入るきっかけ
ニコラス・ダーバスは、1920年にハンガリーで生まれブタペスト大学で経済学を学んでいます。ハンガリーは、第二次世界大戦でドイツの侵略を受け戦場となった国です。彼は、ドイツ軍より逃れトルコに脱出して、1951年に米国に渡り、プロのダンサーとなります。そして、努力を重ねダンサーとして成功しショービジネスで最もギャラの高いペアダンサーとなり活躍していたのです。
・・そんなある日の事です。
彼は、依頼主のスミス兄弟より相談を持ちかけられたのです。その依頼とはこうでした。
スミス兄弟:ダーバス、出演料は株で払わせてくれないだろうか?
ダーバス :株? 株って・・・あの博打みたいなものか?
スミス兄弟:まあな。長い付き合いだから正直に言うよ。手元に現金が無くて困っているんだ。だから、このブリランド株で支払いをさせて欲しいって事さ。なあ、頼むよ。
ダーバス :株か・・・、まあ上がるかもしれないしな。上がったら儲かるんだろ。株ってそういうものだって聞いた事がある。
スミス兄弟:ああ、儲かる。それほど悪い株じゃあないから大丈夫だと思うよ。
彼は、出演する事になっていたクラブより、出演料を株式で支払いたいという申し出を受けます。ダーバスは、そのクラブには都合がつかず出演は出来なかったのですが、お詫びのつもりで株を1株50セント(日本円で約50円)で6000株買取ります。
1米ドル=100円で換算して日本円で約3万円の投資です。(といっても、50年前の3万円はかなりの大金です)
これが、彼の株との最初の出会いでした。
当時の彼は、株式投資には興味がなくその株のことはすっかり忘れてしまうような状況だったのです。
数ヶ月経ったある日の事です。衝撃的な事実が彼を待ちうけていたのです。