ビギナーズラックで大儲け その後が大事 自動売買物語第2話

ビギナーズラックで2ヶ月で資金は3.8倍

ニコラス・ダーバスが買った株はたった2ヶ月で3.8倍に値上がりしました。3000ドルの投資は8000ドル近い利益を出した事になります。正に、ビギナーズラックそのものでした。

「魔法にかかったようだ。信じられない!」

ダーバスは叫んだ。

それは、突然神様が私だけに何かご褒美をくれたのだと思うしかない状態でした。第二次世界大戦を生き延びて、ゼロから地道に努力してきた事を認めてくれたのかもしれません。

彼はきっとそう感じたことでしょう。

この利益によって、ダーバスは株の世界に深く入っていく事になります。

「株の勉強を始めよう」

株にのめりこんだダーバスが最初に取った行動は情報集めでした。

株は情報を集めたものが勝つ・・・彼はそう思っていたのです。

彼が情報集めに向かった先は、・・・・・・ナイトクラブだった。

ビギナーズラック 俺は明日から大金持ちだ!

ジャズが流れる。

落ち着いた雰囲気とスーツをきた紳士達がいる。

普段の庶民達とは違う人種の人々がつどう。

アメリカは階級社会。上流階級と下流階級では同じ人間である事だけが共通点。

あとはすべてが違う。

通う学校から生きる道筋まで全てが違う。

当然、入ってくる情報もまるで違うものなのだ。彼らの情報を教えてもらえば株で大儲けできるに違いない。ダーバスは、そう信じていた。上流階級の人々が集まるクラブにダーバスはいた。

ダーバス :(・_・;)
良い株をご存知ありませんか?

ダーバスは、会う金持ち達に片っ端から株の情報を聞いていく。誰も教えてはくれないだろう。彼は当初そう思っていた。しかし・・・現実は違っていた。

金持ちその1:
次はクライスラーがくるぜ。

ダーバス:\(◎o◎)/!
おお、そうですか。すぐに買ってみます

金持ちその2:
そうだな。次は石油だな。テキサスの会社なんかいいぜ。

ダーバス:(・_・;)
な、なるほど。と・・いう事はテキサスに採掘権を持つ会社を狙えばいいですね。

金持ちその3:
モルガン銀行・・これしかないぜ。今、株が低迷しているのは仮の姿さ。これからドカンとくるぜ。

ダーバス:(*^。^*)
ですよね。やっぱ銀行ですよね。経済の血液ですからね。

 

会う金持ち達はみんな親切で物知りだった。そして、秘密の情報をドンドン教えてくれたのだ。ダーバスは思った。

「株を知らないのは俺だけだったのかもしれない」

「金持ち連中は、流石は情報通の人ばかりだ」

「そして、親切だ」

 

「俺は・・・・明日から大金持ちだ!」

ダーバスは、心の中で叫んでいた。

解説:初心者の多くが経験するビギナーズラックで大儲け

「買った通貨がいきなり上昇して大儲け」

「レバレッジ50倍でいきなり買ったので資金は2日で倍」

「FXってなんて簡単に儲かるんだ〜!」

読者の中でも、こういう経験を持ちの方は多いでしょう。投資を始めた初期の頃にこういう経験をする方は多いですね。・・・・まあ、私はあまりませんけどね。

私って、運悪いんです。でも、そのお陰で相場の世界で生きてこれているんです。

「私は運が悪い」

 

「私のような人間が生きていくには実力を磨くしかない」

それが、全ての物事に取り組む私の姿勢です。FXや商品先物にも同じ気持ちで取り組んでいます。

「運を当てにしない、実力で儲けるとはどういう意味か」

それは、20年以上前に株式投資を始めた時からの私のテーマでした。・・・ と、話がそれましたね。情報を集めて次から次へと株を買ったダーバス。その結果はどうなるのでしょう。

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