情報集めしているうちはFXは駄目 第6話

情報からの脱皮

情報に依存するのを止めるのがFXで儲けるために最初にすべき事でもあります。それにダーバスは気づきはじめます。そこで彼は次にのめりこんでいくものがあります。ここも、多くの投資家が通っていく道でもあるのです。何が大切なのかという疑問を持ちながら続きを読んでいって下さいませ。

情報からの脱皮と儲かるの法則発見

ダーバスは、「情報では儲からない」という事に気づき株についての勉強を始めました。200冊前後の本を読み、様々な角度から有望株を発掘するルールを考えていったのです。現代で言うところのファンダメンタル分析に夢中になっていきました。本から何がよいのかを抜き出していったのです。

  • 最高の格付けがされた会社
  • プロが好む株式
  • 一株当たり簿価よりも安く売られている株式

そんな基準でいろいろな銘柄を比較していた。そして、彼は黄金の法則ともいうべき投資基準を見つけた。過去のデータを元に考えていけば、完璧な基準であった。その基準に合う株をダーバスは、探していた。そして・・遂に・・・

ダーバス:これだ、この株だ!

ダーバスは、一つの株を見つけ出した。

「ジョーンズ・アンド・ラブリン」

その発見は、彼にとって人生最大の喜びとなる・・・・・・ はずだった。

最高の株 発見

ジョーンズ・アンド・ラブリン社は、当時以下の条件を持っていた。

  • 強固な業界に属している
  • 格付けは堅実なB
  • 配当率は6%に近い
  • 株価収益率は同業他社のどこよりも良い

ダーバス:完璧な株だ!

現在52.6ドルの株価は非常に安いと思えた。それと同時に彼は心配になった。

「こんな良い株が放置され続けるはずが無い。誰かが、気づいて沢山の買い注文を出したら株は暴騰する。その前に私が買うのだ」

ダーバスは、上昇を疑うことなく自分の全財産を集めだした。

  • ラスバガスの土地を担保に入れて借金をする
  • 信用取引口座を開き、目一杯の売買が出来る状態を作る。

株が暴騰する前に、ダーバスの準備は終わった。そして、買い注文を出した。

 

「ジョーンズ・アンド・ダブリン 1000株買い」

ダーバス:間に合った。

彼は、本当に安心した。その株の上昇には絶対の自信があり、確信があった。ダーバスは、その自信満々の株に勝負をかけたのだ。

解説:情報からの脱皮が自力で出来るのは才能がある証拠

FX投資 FX情報を捨ねば勝てないなどでも情報を捨てることが大事であると書いています。

ダーバスは、自力で情報からの脱皮を決意し、ファンダメンタル分析の道へと入りました。私は、この出来事一つを見ても「ダーバスには投資の才能がある」と感じます。多くの投資家はこうはいかないのです。情報では儲からないとうすうす気づいてもその後の行動は大体以下のようになるからです。

  • 情報+ファンダマンタル分析
  • 情報+テクニカル分析
  • 情報+・・・

といった具合に、情報集めを完璧に捨てる事は出来ずに、に投資を続けようとします。

実は、私自身がそうでした。大学生の頃に株式投資を始め、図書館やら証券会社に入り浸っていました。大学3年生の頃の私は、教授からは非常に評判の良い学生の一人でした。

「彼は勉強熱心だね」

図書館で食い入るように本を読み漁る私を教授は高く評価していました。でも、私の頭の中は「株で儲ける」事で一杯だったのです。とにかく、情報集めばかりしていました。私のような凡人は、自分の判断で情報を捨てる事は出来ません。凡人は頭の働きが鈍いため今までの自分の行動を劇的に変えることが出来ないのです。

そんな私が情報から脱皮できるきっかけをくれたのが、林輝太郎先生でした。当時の私は、一生懸命勉強しても相場で儲ける方法が見つからず絶望的な気分になっていました。そんな時に先生の本を読んだのです。

「情報で儲けた投資家なんていません」

林先生の本には、ズバリそう書いてありました。私の体中に電流が走り本を見たまま動きが止まっていました。暫くして、本を読み続け、読み終わる頃には涙が出ていたのです。

あの日から私は変わりました。

私のような凡人は、誰かの助けが無ければ情報を捨てる事は出来ないと思います。私にとって林先生の本がそうであったように、このサイトや私のメルマガで、読者の皆様が「本当に儲けるとはどういう事か」に少しでも目覚めるきっかけになれば良いと思っています。

己の力で「情報を捨てる」事の重要性に気づいたダーバス。黄金の基準で見つけた株に全財産を賭けました。その結果は次回のお楽しみです。

今回のまとめ

「情報を捨てる事に気づく」

本当に儲けている投資家の多くが、「情報を捨てる」重要性を強調しています。それに自力で気づいき実行したダーバスは、やはり天才なのだという気がします。

ニコラス・ダーバス 自動売買物語 目次へ戻る