株で200万ドル儲けた、それは現在に直すと何円? 第9話

私は株で200万ドル儲けた・・ニコラス・ダーバスはいくら儲けたのか?

ボックス理論に入っていく前に、ちょっとマメ知識を紹介します。

ニコラス・ダーバスといっても米国の相場師なので、彼がそれだけ凄いのかは、いまひとつピンとこない方もいるでしょう。そこで、わかり易くするために、彼がどれくらい儲けたのかを簡単に計算してみます。

50年前の200万ドルを今の日本円に換算

彼には有名な著書があります。

私は株で200万ドル儲けたです。この200万ドルは1950年代の米国で儲けた金額です。21世紀の日本人にはあまりピンとこない金額ですよね。

200万ドルを、今の1ドル=100円で換算すれば約2億円です。

ダーバスが稼いだのは、1955年頃・・今から約50年前なのです。50年前の物価と今の物価を比較すると、約10〜20倍になっています。

参考資料:物価参考文献

ここでは、真ん中をとって15倍としておきます。ちなみに米ドルとのレートは1米ドル=360円でした。これらを考慮して50年前の200万米ドルを今の日本円価値に直すとこうなります。

  • *当時のレートで日本円に直す
  • 200万米ドル×360円=7.2億円
  • *物価上昇率を加味する。
  • 7.2億円×15倍=108億円

この計算でいくと、ニコラス・ダーバスの儲けた200万米ドルは今の日本円に直せば約100億円儲けた計算になります。ニコラス・ダーバスの成功は当時の米国でかなり話題になりました。これだけ稼げる投資家は、米国といえどあまりいなかったのですから当然ですね。

多忙な人でも相場で儲けることは可能

勿論、日本の物価変動などの基準でやっているので非常に大雑把なもので正しいものではありません。しかし、ダーバスが儲けた金額が当時どれだけ大きなものであったのかは理解いただけると思います。

しかも、彼はトップレベルのダンサーでもあります。

日常生活では、一流ダンサーとしてきっちりと仕事を持って世界中を公演で飛び廻りながら、株でも稼いでいたのです。

ダーバスは、株にのめりこんだ後もダンサーの仕事もきっちりと続けていました。そんな多忙な中でボックス理論を生み出していったのです。これは、サラリーマンなど忙しい方でも十分に稼いでいけるという見本にもなるかもしれませんね。

100億円儲けるのは勿論大変ですが、彼の投資姿勢は多忙な中で投資運用をしていく方には十分に参考になるはずです。

でも、自動売買ってデイトレードが中心じゃないの?

もしかするとそう思っているかもしれません。それは、自動売買に対してちょっと誤解されています。

自動売買は設定の仕方次第なのです。

デイトレ的にも中長期的な売買でもできるのです。

自動売買はデイトレ的な手法中心にクローズアップされていますけど、本来もっと幅広く自由なものです。自動売買、本格的に勉強していくならFXTFMT4がオススメです。

今回のまとめ

今の日本円で100億円くらい儲けたダーバス

非常にアバウトな試算で申し訳ありません。ただ、当時の200万米ドルがどれほどのものかはご理解頂けると思います。

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